ハムカツサンドとエレピぼけ

関 謙一

2014年07月19日 02:02

一昨日、松本「Bar AQUAVITAE」にて、その音を表現を落としてもらった、「鈴木亜紀」さん。



「鈴木亜紀」さんを迎えて、松本でしっかりと歌ってもらえた。

そして、たくさんの松本の皆さんに聴いてもらえた。

嬉しかったな。

今回、一台のピアノが、「そう歌う?どうしゃべる?」ってのコンセプトに感じていただきたくて、「the APPLAUZ」とのツーマン形式で企画を組みました。

しかし、まあこれは、内輪の話になりますが、僕は極力、歌を作ったその人の「字」を見て弾きたいピアニストなんですよね。
で、「the APPLAUZ」の曲は、ほぼ、まみが書いているんですが、まみが最初に持って来たコード譜で、ずっと演るし弾く訳です。
曲が出来上がって持って来てもらって、アレンジとリハをすると、やはり自分のものからお客さまに届けたいものに曲は変化していくので、キーが変わったりするんです。
元々のコード譜がCでもD♭になったり、AmでもF♯mやBmになったりとかね。
普段、エレピで演奏する事が多いので、エレピのカポタスト方式で、今までやってきました。
が、今回、一台のピアノ!
亜紀さんとの共演に於いて演りたい曲、「ORION」と「Melting Night」が、その、ピアノのカポタスト(トランスフォーズってヤツね)に、当たりまして、誤魔化し効かないキーでのピアノになりました (笑) 。
しかし、指癖ってか、指が覚えているってか、なかなか上手くくいかないんですよ。
例えば「ORION」は、トランス+2のCでやっていたんですけど、もうね、その曲のその場所になっちゃうと、指が勝手にその和音の場所を欲しがるんです。
「ピアニストなんだから、そんなの出来て当たり前じゃん!」って、まみに叱られ笑われながらリハを積み、矯正に、結構時間がかかりました (笑) けど、一昨日は、かな~りいいピアノが弾けました。



「鈴木亜紀」の音楽を聴いていると、イマジネーションの粒が、全身に落ちて来ます。
何処かへ、連れて行ってくれるかのような、そんな世界が広がります。
今回も、そんな世界をたくさん広げてくれて、そしてそして、競演もさせてもらっちゃいました!

鍵盤と鍵盤なので、「谷紗矢香」との共演と同じように、ピアニカで、「ハムカツサンド」と、「夕暮れ飛行」を。
嬉しかったなぁ、楽しかったなぁ。

打上げは、会場「Bar AQUAVITAE」の新居が作ってくれた料理も振る舞われて、盛り上がり満載!
この餃子ね、ものすごいよ!その辺のラーメン屋さん、見習った方がいいと思う (笑) 。

今回のスペシャルメニュー「ハムカツサンド」、これね~、通常メニューにしてもいいんじゃない?ってくらい、美味しかった。

駆けつけて下さった、松本芸術館での大歌舞伎「三人吉三」の音楽監督を務めてらしゃる、伊藤ヨタロウさんも交えての楽しい時間でした。





今回の会場「Bar AQUAVITAE」のオーナーの新居と、いろいろ話していて言われた一言。
「関、なんで今までウチでやんないのかなって、思ってたんだよ。」って一言。
同じ思いをズレる事なく考えてるヤツが、居るって事。
指に取るものは、シェーカーやステアグラスや伝票、ピアノやギターや五線紙だけれど、ゴールが同じなんだって事。
そして、そのど真ん中に音楽があるって事。
これはね、掛け替えのないものなんだよね。
ライヴも企画もイベントも、たっくさんの人の協力なくして出来ないから。

来年もやろうね、新居!





夕暮れ飛行、このまま
また何光年も、遠くへ
こんなに空が、広くては
さみしさなんて、とるに足らない
きみに会えずに、今日もまた終わる
思えばきみを、なにも知らない
恋などするのか、泣いたりするのか
だけどすべてを、知ってる気がする....

by 鈴木亜紀





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